2022年01月21日
対人援助職は、やりがいのある仕事であると同時にストレスを抱えやすい仕事でもあります。そのためストレスと上手に付き合っていく「ストレスマネジメント」=「ストレス管理」が必要です。ですが自分がストレスに悩まされていることを自覚できずにいる人もいます。そこでなぜ対人援助職にはストレスマネジメントが必要なのか、またどうやってストレスマネジメントをしていくべきなのか詳しくご紹介します。
対人援助職はストレスがかかりやすい仕事
何らかの助けを必要としている人を援助する仕事である対人援助職は、ストレスがかかりやすいといえます。ただしストレスといってもその要因は一つではありません。
ストレスの要因である4つのストレッサー
ストレスの要因のことをストレッサーといい、4つの外的要因(ストレッサー)がストレスを引き起こすと考えられています。対人援助職におけるストレッサーを詳しく見ていきましょう。
①物理ストレッサー
物理・生物・科学的な要因によるものです。職場での人間関係や環境、PC作業や取り扱う薬品などが関係しています。
②心理ストレッサー
対人援助職は人と直接関わるため、この心理ストレッサーが他の仕事に比べても大きな比重を占めています。援助する人の不安や悲しみを受け止めてしまうため、それがストレスになりやすいのです。
③社会ストレッサー
対人援助職は果たすべき役割が多いことに加え、職場や仕事で周りに求められることも多いため、その立場がストレスの要因になります。
④環境ストレッサー
天候や温度のほか、自然災害や事故といった環境がもたらすストレッサーもストレスにつながります。対人援助職の場合は援助する人と関わることが多く、援助している人の症状の悪化がストレスの要因になることがあります。
対人援助職にもたらされるストレスへの2つの対処法
対人援助職にはストレスがかかりやすいということはご紹介しましたが、どうそのストレスに対処していけばいいのか分からず、やりがいを見失ってしまう人も少なくありません。対人援助職で疲労やストレスを解消し、活力を取り戻すためには2つの対処を考える必要があります。
個人でできるストレスマネジメント
対人援助職は相手に影響されることが多いため、「自分の思うようにならない」「働きかけても相手に伝わらない」といったストレスを受けやすくなります。ただ、相手がある仕事である以上相手をコントロールしようと無意識に働きかけてしまっていることがあります。まずは相手と自分を切り離し、相手の言葉や行動に振り回されない自分の軸をしっかり持つ必要があります。そのためには自分の行動や言動を客観的に観察することも大切です。
法人や会社としてできるストレスマネジメント
対人援助職が働く現場では、人間関係や職場環境が整っているか、ストレスを解消できずに悩んでいる人がいないか経営者の立場から管理する必要があります。またストレスを受けて悩んでいても、それがストレスが原因だと気がつかないままでいる人もいます。そういった人に「ストレスが原因だ」と分かってもらうためには、対話をしながら自身に気がついてもらう必要があります。そこで求められるのが心理カウンセラーやカウンセラーとしての知識です。外部からカウンセラーに入ってもらう方法もありますが、現場のことを理解している経営者自身がカウンセラーとして対応できるようになるのがベストです。
自分自身の働きがいのために心理カウンセラーの知識を身につけよう
対人援助職は働きがいがあると同時に、多くのストレスを抱え込みやすい仕事でもあります。ですがストレスがかかることを理解し、その対処法であるストレスマネジメントを身につけていれば、ストレスに振り回されることもありません。綿貫カウンセラー養成スクール株式会社では、対人援助職の人が抱えやすいストレスへの対処法についてアドバイスを行っています。対人援助職としてその技術を発揮していくためにも、ぜひ一度ご相談ください。