2022年01月21日
対人援助職は人を援助する仕事ですが、やりがいがあると同時に心身に大きな負担がかかる責任の重い仕事でもあります。そのため対人援助職の仕事をしている人には「やりがいのある仕事なのに思うように援助ができない」「顧客が増えない」といった様々な悩みを抱えている人も少なくありません。そこで対人援助職とはどんな仕事なのか、またこの仕事でよくある悩み、またこの仕事で成功するためにはどうすればいいのかを詳しくご紹介します。
対人援助職とは「人を援助する仕事」
対人援助職とは、人の援助を目的とした仕事のことをいいます。私たちの社会において、お互いに助け合い支え合うことが求められていることを考えれば、どんな仕事でも誰かを支えているといえるかもしれません。ただし対人援助を仕事という意味で考えると、「援助を必要とする人を援助する」ことといえます。この場合、対人援助職は直接援助を行う仕事と間接的に援助をする仕事の2つに分けられます。
直接人を援助する仕事
- 医療の分野
医師、看護師、保健師、救急救命士、心理士、はり師、灸師、マッサージ師など - 教育の分野
教員、児童指導員、学童保育指導員など - 福祉の分野
保育士、介護士、ホームヘルパー、ソーシャルワーカーなど - その他
検察官、弁護士、警察官、消防士など
間接的に人を援助する仕事
直接人を援助する仕事の支援となる仕事が当てはまります。薬剤師や調理師、栄養士、技士、学校事務員などです。
対人援助職のやりがいとその大変さ
対人援助職は、援助を求めている人を助ける仕事であり、専門の知識や技術を求められます。そのため大きなやりがいが得られると同時に、大変な負担が心身にかかるため「燃え尽き症候群」になってしまう人も少なくありません。そこで対人援助職にはどんなやりがいがあるのか、またその大変さについても見ていきましょう。
対人援助職で得られるやりがい
対人援助職において、一番のやりがいは「援助を求められる仕事」であるということです。専門職であり他の人にはない技術を求められるため、援助した人から感謝されることも多く、「自分の仕事が役立っている」ことを実感できることも大きなメリットです。また自分の技術や経験が積み重なれば、より多くの人に援助をすることができるため、自分の成長を実感できる点でも対人援助職は大きなやりがいのある仕事といえます。
対人援助職では結果が出ないことが多い
対人援助職では「相手のことを助けてあげたい」「結果を出してあげたい」と相手に関わることが多いのですが、自分の力だけではどうにもならないことの方が多いです。そのためいわゆる「燃え尽き症候群」に陥ってしまう人が少なくありません。相手と深く関わりすぎて、援助する側である自分自身が精神的に追い詰められてしまうこともあります。
対人援助職を続けていくために必要なのは「メンタルヘルスケア」
普通の仕事ならするべき仕事を終わらせれば完了ですが、人間相手の仕事である対人援助職は、仕事のコントロールができません。そのためどんなに援助をしても結果が出ない、援助する相手に振り回される、仕事とプライベートを切り離せないといった悩みを抱えることになります。そのため、せっかく専門的な知識と技術を持っていても、対人援助職を続けられず辞めてしまう人も多いのです。対人援助職、そして対人援助の仕事の経営や運営に関わる人に知っておいて欲しいのは、「仕事の結果を出す」ことよりも、働く人の「メンタルヘルスケア」こそ、最優先すべき事項であるということです。「職場の人間関係がギスギスしている」「採用してもすぐに辞めてしまう」のは、働く人の心身のケアが十分でないことが大きく関係しています。その結果、せっかく求められている援助の仕事に対応できないという悪循環に陥っているのです。日本では、メンタルヘルスケアが十分に行われている職場が少なく、対応できるカウンセラーが不足している現実があります。
対人援助職のカウンセラーとしての起業や開業を考えてみませんか
対人援助職として働く人や経営者が多く持つ悩みは、「相手に振り回されてしまう」ことに起因しています。それは自分の軸が揺らぎ影響されやすくなっていることも一因です。今求められているのは、援助をする人だけでなく、援助する人をサポートするカウンセラーです。心のサポートが不十分なままでは、その技術を活かすことができないどころかやりがいを見失うことにもなりかねません。綿貫カウンセラー養成スクール株式会社では、対人援助職の悩みだけでなくなぜ仕事がうまくいかないのかその根本原因についてもご相談いただけます。心と体の悩みをその場で解決に導く、カウンセリングをぜひ体験してみてください。またカウンセラーをビジネスに活かすためのアドバイスも行っています。まずは一度ご相談ください。