「カウンセラーだからこその悩み」を回避せよ 開業カウンセラーの過酷な現実と、反社会性パーソナリティ障害

カウンセラーだからこその悩みを回避せよ、開業カウンセラーの過酷な現実と反社会性パーソナリティ障害

2023年10月22日

副業が解禁され、自分の生き方を仕事にしたい!という人が増えた現代では、

人の心の癒しを志し、カウンセラーを目指す方も増えてきました。

 

当然 起業となるとリスクも伴いますが何より

「カウンセラーだからこその悩み」があり、そこを事前に知っておくことで

最悪に事態を避けることが出来ます。

 

そこで今日は「開業カウンセラーの過酷な現実」として、カウンセラーのリアルな悩みの中で、大変なクライアントさんとの対応について理解を深めます。

裏テーマはパーソナリティ障害です。

 

今まさに苦しい思いをしているカウンセラーさんや、「いつかカウンセラーになりたい」と思う人に取っても必見の内容になります。

カウンセラーにはカウンセラーだからこその悩みがあるのです。

 

【執筆者】

綿貫カウンセラー養成スクール株式会社綿貫智香

綿貫カウンセラー養成スクール株式会社
代表兼講師

綿貫 智香

作業療法士(OT)、キャリアコンサルタント
量子・感情エネルギー変換メソッド®認定講師、DiSC認定講師
米国NGH認定ヒプノセラピスト、他

「現実に変化を起こすカウンセラー」として多くの受講生から支持され、リピート指名多数。
自身が副業から自宅サロン経営を成功させたビジネスの知識・ノウハウを駆使し、幸せで豊かなカウンセラーを増やすため、カウンセラー起業・独立開業支援に力を入れている。

 

スキルでカバーできない「大変なクライアント像」:参考文献のご紹介

カウンセラーにとって、人の心の癒しに関わり、喜ばれ、大きなやりがいを仕事の中で感じることができると同時に、それと同じくらい批判の対象となることもあります。

大変なクライアント像は、そのスキルや実力によっても異なりますが、ここでは、スキルで簡単にはカバーできない大変なクライアント像を、参考文献と共に明確にしてみます。

<以下、参考文献のアマゾンのページに飛びます>

文庫 良心をもたない人たち (草思社文庫) 文庫

文庫 良心をもたない人たちへの対処法 (草思社文庫 ス 1-2)

平気で他人の心を踏みにじる人々―反社会性人格障害とは何か 単行本

 

これら3冊を、カウンセラーが長く活動を続けるために読み解いていきましょう。

一般には理解しにくく、「普通はここまでやらないよね」、とか
「ここまでやると良心が痛む」のような感覚が欠落している人の心理。

 

想像も難しいが故に、

そういう振る舞いをする人を前にすると、

大変驚くし、衝撃を受けてしまいます。

 

民間のカウンセラーにとって大変なクライアント像としては、業務妨害に当たるレベルの誹謗中傷は、カウンセラーが潰れてしまう危機にもなりえます。

 

私もかつて、精神科作業療法士として精神科リハビリテーションに携わっていたときに、一定数いらっしゃる人格障害の方は、きちんと向き合うことで 社会適応が可能だなと感じた経験があります。

ところが、中には攻撃性が非常に強い方がいます。

現代風に言うと、直接の暴力というよりは誹謗中傷をネットに、もう尋常では無い数をばらまく、カウンセラー個人名を出して殺害予告のような脅迫、という所までエスカレートします。


実際に私は、カウンセラー専門のコンサルタントでもあるので、日々カウンセラーさんのご相談を受けるに当たり、実際に起こった例として あるわけです。

このクライアントさんの特徴が、反社会性パーソナリティ障害の特徴にあてはまるのではないか?という考察です。


この書籍に書いてあることがぴったり当てはまる感覚なのです。

私たちがこの人格障害について知っておく、学ぶことは「相手の理解の土台」でもあります。

普通はここまでしないよね、とかいうことを 簡単にやってしまう罪悪感の非常に乏しい人の心理は一般の感覚では想像がかなり難しいです。

優しいカウンセラーほど、これは自分がそう思った経験がないゆえに想像できない心理です。

ゆえにビックリするわけですね。

話し合いも出来なければ、一方的に暴言を吐かれるだけで無く、

嘘の内容をネット上に大量にばらまく、殺害予告をするといった法律的に完全アウトのようなことも、

「普通の人ならしないよね」、

ってことを衝動的に執拗にやってしまうわけです。

詳細は以下の動画で語っています。

 

 

  • 民間カウンセラーの立場が弱い理由とは?

異常なまでに、法に触れてまで騒ぎ立てる人、というのはやっぱり実際にいるわけです。

裏を返せば、心の傷を相手に投影しやすく他罰的で、いろんな責任をとらない傾向の人です。

気に入らないことがあればとことん、当事者同士で話し合えば良いのですが

そのコミュニケーションスキルを持っていないが故に、

腹いせで法的にアウトな事をしてしまうわけです。

 

なので、これからカウンセラーになりたい方は、心のことに興味があって、自分を癒やしたいと言っているクライアントがみんなエネルギーが落ちていて、心が優しくて自分を責めがちで控えめ、

 

というわけではなく

 

その真逆の人だってクライアントとしてやってきます。

 

その時にびっくりして、廃業を選ばないように、さらに続きを見て行きましょう。

 

民間カウンセラーには、守ってくれる組織も無ければ仕組みもありません。

トラブルの矢面に立ってくれる病院長もいません。

会社と違って、余剰の資金だって多くないでしょう。

顧問弁護士だって個人で付ける人はほとんどいないと思います。

 

こういった立場の弱い、丸腰で、個人でやっている心理カウンセラーが、クライアントに誠実に対応していたとしても、相手が転移を起こし憎悪にまみれ、

コミュニケーションを断絶されてしまい、一方的に個人攻撃され、

誹謗中傷を、さも本当のようにばらまかれると

 

たとえカウンセラーが誠実で腕が良かったとしても、

どれだけ真摯に対応していたとしても、

悪意に負けて、いつか心が折れてしまうことになりかねません。

 

ネット上の情報がすべて正しいわけでは無いのに、

 

饒舌に被害者を装う書き込みを、なぜかそれだけをみて

それは正しいと思ってしまうんですね。

 

多くの反対意見を見て、情報を沢山あつめて総合的に判断する、

ということをしない人が多い故に

 

たった一人の 攻撃性の強い、被害者であることを饒舌に語る

反社会性パーソナリティ障害の傾向がある人に

潰されてきたカウンセラーが多いのではないかと、

非常に危機感を持ちました。 

 

これは、民間カウンセラーの危機だとひしひしと感じます。

 

もちろん、誤解して欲しくないことは 「正しい評価」というか、セッションが自分にとって好ましかったか、もっとこうしてほしかったなどという意見は、普通にあって良いことです。

 

私はこう感じた、私はこう思ったという誹謗に入らない部類の感想の範囲内は、これは当然ながら尊重されるべきだし、存在すべきですね。

 

ところがこれが、一人の人が とある特定のカウンセラーを潰すためとしか思えないような嘘を含んだ内容ばらまき、殺害予告をして脅迫し、大量にネット上で嫌がらせをするまでに至る、

 

要はその人の人格的な問題が表出しているのに、それを簡単に我々が信じ込んでしまうと、これはカウンセラーが気の毒です。

 

反社会性パーソナリティ障害の傾向がある人に、遭遇してしまったのだなと

 

冷静に見て欲しいわけです。

まんまと印象操作されるような私たちではいけません。

 

もし誹謗中傷や、感情的に煽るような内容を見たら

必ず誰が書いているのか?を確認して下さい。

 

本当にこれは皆さん、本当に覚えて置いて頂きたいのですが、

「度を超えた誹謗中傷」、
「死んで欲しいとか、殺意などの殺害予告ともとれる書き込み」、
「個人名を出しての攻撃」、
「大量の同様の評判を落とすような記事」、
をもし目にしたとしたら、

 

「これは智香さんが言っていた、あれだな!」

 

とピンときて欲しいんです。

 

だって普通、考えてみてください。

皆さんだって、そこまで日常的に誰かに殺意を抱きますか?

 

ってことなのです。

 

これが易怒性、フラストレーションへの耐性の低さが伺えます。

何か不満があれば話あえば良いのに、話し合いで無く 被害者を装い、

周りを巻き込み感情的に扇動する、という部類の人が居るわけです。

誹謗中傷している側の当人 クライアント本人は、自分のやっている行動の意味に

自分で気づいていない可能性が高いです。

まったく無自覚なわけですね。

 

そもそもが道徳心や、自分のやった行動がどういう結果をもたらすのかの思考ができない可能性も高いです。

 

ここが一般の人と感覚がかなり違うので、
まさかそんなこと大人がやらないよね、

っていう普通の感覚と大きくズレるところです。

 

さらに大事な事なのでくりかえしますが

世間でよく見る大量の誹謗中傷の中に、

嘘が混じっていることも非常に多いです。

 

さも本当のことかのようにかくので、第三者から見ると

「本当のことのように見える嘘」ですね。

これは当事者しか分からないので、

 

「あれ??? 」
「これほんと???」

と思ったら、人生の選択で大事な質問であれば是非、誹謗されている側に「問い合わせる」ことをして確認してください。

 

もしあなたが民間カウンセラーで、他のライバルのカウンセラーさんが、このような誹謗中傷にあっていたとしたら、その誹謗中傷を簡単に信じること無く、ライバルと言えど、力になって上げてください。

 

まずは真実を確かめ、これはカウンセラー側が被害者だとあなたが思ったのなら、あなたが出来る最大の手助けをして上げることで、今度はあなたが困ったときに、そのカウンセラーさんや他の支援が必ず入ると思います。

 

手助けと言っても、その誹謗中傷をした人を攻撃したら、これは同じレベルですからね。

 

そうではなく、「簡単に悪意に流されないで」「印象操作で心を乗っ取られないで」

「両面を見て自分で判断すること」をぜひ協力して上げてください。

 

誹謗中傷されたカウンセラーは、だからこそ証拠をとってください。

 

私は、何事も、両面を見ないと気が済まないたちで、たとえば喧嘩なら、両方の意見を聞かないと本当のことは分からないです。

 

カサンドラ症候群の回でもお伝えしていたように夫婦間であっても、例えば奥さんが自分が被害者のようにカウンセラーに話していたとしても「じゃあ加害者は旦那さんね」っていう安易で偏った判断は良くないです。

 

かならず中立的な視点から、事実を確認する姿勢が重要です。

 

これは、被害者を装っている人をも守ります。

 

自分を守り、悪意に乗っ取られるという被害拡大を防ぐ視点です。

 

話を元に戻します。

 

カウンセラーは 契約時に トラブル回避のためにも、セッションの録画動画がある、契約書がある、やりとりの記録を消さないでください。

後々、大事な証拠として役立ちます。

 

カウンセラーが具体的に注意すべき点については、動画でもお伝えしていますので、再度チェックしてみてください。

 

さあ、ここまで読んでみて、どう感じたでしょうか。


本当にたった一人の、どこの誰とも分からない匿名の書き込みを鵜呑みにする、というのがいかに危険なことか。

 

この私たちの安易な判断が、多くの志あるカウンセラーの将来を潰しているのではないかと、本当に危機感を覚えました。

 

つまり、何が問題だったかというと、これは一定数居る、被害者を装って誹謗中傷する人達の行動だけの問題では無いのです。

 

不正確な情報を、悪意により印象操作されてそれを簡単に信じ込んでしまう、片側の意見をただ丸ごと鵜呑みにしてしまう、

 

私たちの心の脆弱性も問題であったわけです。

 

私たちの判断、行動のひとつが もしかしたら、誰かへの嫌がらせ・いじめに加担しているかもしれない、という危機感です。

 

これが本当に、私たちは強く意識しないと 

意識することを定着させていかないと、

簡単に誰かに心を乗っ取られます。

 

それではダメです。

 

自分の人生が、自分の名前も堂々と名乗らないような、悪意を持った誰かに、まんまと操作されていると同意義ですよね。

 

私の使命である、「立場の弱いカウンエラーを守る」、
というセンサーがビビビビと警告を鳴らすわけです。

 

「真実は何か?ネット上の誹謗中傷が果たして本当なのか?

両極を等しく見ての判断なのか?」

 

これは伝えていかないと行けないです。

 

私は、今まで多くの対人援助職の方を見てきました。

 

中には、可哀想な被害に遭って志半ばでやめた人も居ます。

 

もうこれ以上、立場の弱いフリーランスの心理カウンセラーが

やすやすと潰されていくのを、私は黙ってみているわけには行かないのです。

まとめ:高い次元での解決策へ向けて
(私たちの発信の意義と目的)

「カウンセラーならではの悩み」について、ほとんど発信されていない観点からみました。
カウンセラーが遭遇する可能性のある、インターネット上での誹謗中傷や偏見に関する法的トラブルや心理的課題、特に反社会性パーソナリティ障害についての対処法と自己防衛の重要性について、以下の事に注意を向けましょう。


a. 複数の意見を丁寧に見る

私たちは片方の意見にたやすく引き込まれがちであるからこそ、以下の事に注意してください。特に被害者を装った悪意ある誹謗中傷は、カウンセラーを潰すことを意図していることがあります。
そのため、複数の意見を丁寧に見ることが重要です。
自分自身で情報をしっかりと評価し、判断する必要があります。
単に他人の意見や情報を鵜呑みにしないように心掛けてください。

 

b. カウンセラーは毅然とした態度で

カウンセラーとしては、法的に問題のある発言に対しては、毅然とした態度で対処すべきです。
ただし、誹謗中傷する人々に対して、一概に非難するのではなく、その背景や状況も考慮する必要があります。

 

c. 人それぞれの価値観を尊重し、共存する方法を見つける。

誹謗中傷する人々に対しても、人それぞれの価値観を尊重し、共存する方法を見つけましょう。
それには、時間が掛かります。

そのため、トラブルに巻き込まれてから、共存に至るまで、以下のステップを丁寧に経ると良いでしょう。

 

1.法的トラブルが続いている場合、専門家の助けを借りてください。

弁護士などの法的専門家の力を躊躇せずに借りましょう。

2.反社会性パーソナリティ障害を理解する

反社会性パーソナリティ障害の治療には、心理療法家や、民間の心理系のスクールでは対応できません。
1対1の支援では対応が難しく、幅広い分野のマンパワーが投入できる治療施設が望ましいです。

医師、心理士、看護師、ソーシャルワーカー、OT(作業療法士)、福祉関係者などの幅広い分野のマンパワーが投入できる治療施設が望ましいケースがあることを理解する必要があります。

3.カウンセラーの成長の機会にする

カウンセラー自身も心と体の健康を維持するために、他のカウンセラーや専門家と連携すること、法的対策(例:弁護士の活用)を考慮することが重要であり、カウンセラーとしては、困難なクライアントや状況に対処する過程で自身も成長する機会にすることができます。

悪意や誹謗中傷には流されず、自分自身の判断を信じ、それを基に行動することは、自分だけでなく、他のカウンセラーやクライアントも守ることに繋がります。

まとめると、専門的な知識と対策、自己防衛がカウンセラーには必要であり、それを通じて個人としてもプロフェッショナルとしても成長することができます。
最後まで読んで頂き、有難うございました。

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