カウンセラーの仕事とは|働く場所別の仕事内容と向いている人の特徴

カウンセラーの仕事とは|働く場所別の仕事内容と向いている人の特徴

2022年07月07日

「心理カウンセラーって、どんな仕事があるのかな?」

心理カウンセラーという名前は聞いたことはあるものの、どのような仕事なのか。仕事内容を具体的に知っている方は意外に少ないかもしれませんね。

心理カウンセラーの仕事は、依頼者の抱える問題や悩みを聞き、専門的な知識で解決に導くこと。

現代社会では人間関係のストレスや経済状況の影響で、心に不安や悩みを抱える人、心身の不調をきたす人が増えています。

このような人たちの悩みに向き合い、援助や助言、指導を通じて相談者の成長や発達、問題解決をサポートするのが心理カウンセラーの仕事なのです。

ここ数年経済状況の悪化や新型コロナウイルスの影響もあり、カウンセラーのサポートを必要とする場面や機会が増えています。

このため、心理カウンセラーの仕事が「自分に合っているかどうか知りたい」という方も比例して増えているのです。

そこでこの記事では、カウンセラーの仕事が気になる方に向けて、

心理カウンセラーの仕事の基本
働く場所別の心理カウンセラーの仕事内容
心理カウンセラーの仕事の一日の流れ
心理カウンセラーの仕事の現況
心理カウンセラー職が向いている人
心理カウンセラーが活躍できる場所

について詳しく解説します。

この記事を読むことで心理カウンセラーの仕事内容が分かり、心理カウンセラーの道に進むかどうかの判断に役立てることができます。

カウンセリング職に興味のある方や心理カウンセラーの仕事に就きたい方は、ぜひこの記事を参考に

心理カウンセラー職への理解を深めてくださいね。

 

1.心理カウンセラーとは心の悩みを解決する仕事

心理カウンセラーの仕事は、相談者の心の悩みを解決すること。

相談者の話に関心を持って傾聴し、心理学とカウンセリングによって、相談者の抱える心の悩みや困りごとを解決できるよう支援を行います。

カウンセリングのほかにも、心理療法(例:精神分析や行動療法など)を行いますし、結果を出すために心と体の両面からアプローチをする必要があるなど、心理カウンセラーには幅広い知識と経験が求められます。

心理カウンセラーの仕事2

心理カウンセラーの仕事は民間の機関だけでなく、学校や企業のほか、病院などの医療機関、公務員として働く人もいるなど。カウンセラーの活躍できる場所は広範囲にわたります。

現代社会では対人関係、仕事やお金、家族のことなど、すべての人が何らかのストレスや悩みを抱えていますが、こうしたストレスを放っておくと、依存症など行動の問題、目眩や頭痛、睡眠障害などの体の不調、イライラや不安、うつ状態などの心の問題が起こりやすくなります。

このような人々の「心の問題」や「悩み」を未然に防いだり問題を解決へと導くのが、心理カウンセラーの役割なのです。

 

2.【働く場所別】心理カウンセラーの仕事内容

あなたのなりたい心理カウンセラーのイメージは、すでに決まっていますか?

心理カウンセラーの種類は数え切れないほど沢山あり、カウンセラーの仕事内容を知ることは、自分に合ったカウンセリング職を知る上で重要なことです。なぜなら、心理カウンセラーの仕事内容は、働く場所によってそれぞれ異なるからです。

例えば、学校で働くカウンセラーと企業で働くカウンセラーでは、対象とする人もカウンセリングの内容も大きく違ってきます。

あなたのイメージする「心理カウンセラー」は、どのような人でしょうか。

  教育現場で働きたい人
  企業に勤めたい人
  医療や福祉施設で働きたい人

民間のカウンセリングルームで働きたい方、ゆくゆくは独立開業したいという方もいるかもしれませんね。このように人の数だけ就きたい「カウンセラー職」にはバリエーションがあるはずです。

心理カウンセラーの仕事は以下の通り、大きく5つに分類できます。

心理カウンセラーの職場

本項では「カウンセラーの仕事」を知るために、各現場の業務内容について詳しく解説します。

あなたのなりたい、心理カウンセラーのイメージを明確にしていきましょう。

 

2-1.教育現場でスクールカウンセラーとして働く場合

仕事内容 教育現場の子どもや教師、親の心の悩みや相談を聞いて問題解決へと導く。カウンセリング以外にも、研修やカウンセリング、ストレスチェック等も行う。
勤務先 小学校 / 中学校 / 高校 / 大学 / 教育相談の機関など
向いている人 子どもや生徒の気持ちに寄り添える、誠実さ、包容力、論理的に思考できるる人

心理カウンセラーは、教育の現場でも活躍しています。

小学校・中学校・高校・大学のほか、教育相談機関でも求人があり、教育現場で働く心理カウンセラーをスクールカウンセラーといいます。

スクールカウンセラーは、生徒や教師、親たちの相談を聞いて、問題解決のためのアドバイスをしたり心のケアを行います。

教育の現場では、友人や家族、教師との関係、学習の問題にはじまり、発達障害や精神疾患などが原因で、さまざまな問題や心の悩み、ストレスなどが起こりやすくなっています。

こうした問題を放置しておくと、心身の不調やいじめが原因の不登校、最悪の場合には自殺などの危険にもつながってしまいます。

このため、スクールカウンセラーは教員や保護者とも連携して、生徒の問題解決のために働きかけます。また生徒だけでなく、教職員や保護者向けの研修やカウンセリング、ストレスチェックなども行っています。

参考:スクールカウンセラー職業詳細(厚生労働省)

 

2-2.企業・職場の産業カウンセラーとして働く場合

仕事内容 働く人の心の支援や、メンタルヘルスの対策を行う
勤務先 企業、団体など
向いている人 従業員・経営者の悩みに寄り添える、産業領域の知識が豊富、客観性と信念を持って向き合える人

企業や職場で働くカウンセラーは、産業カウンセラーと言います。産業カウンセラーの中でも、企業で働くカウンセラーは「企業カウンセラー」や「企業内カウンセラー」といって区別することもあります。また企業以外にも、ハローワークや就職相談所などの組織でも幅広く活躍しています。

仕事内容ですが、企業や団体などに所属する人の心の支援や、メンタルヘルスの対策を行います。

働き方に問題がある職場では、過労死や過労自殺などの危険性、過度なストレスによる精神疾患や心身の不調等が起こりやすくなります。

このため職場カウンセラーは、働き方や業務に対する問題、職場の人間関係、上司や同僚からのパワハラやセクハラ問題など、働く人の不安や不満などの話を聞いて向き合い、健やかに業務に取り組めるよう問題解決に向けて働きかけを行うのです。

場合によってはキャリアに関するアドバイスを受けたり、組織全体の問題解決や今抱えている問題について再発を防止するため、従業員や管理職に向けて研修を行うこともあります。

産業カウンセラーによる社内や団体の問題解決ですが、一人ひとりへのアプローチではなく、時には会社全体での対策や新たな組織作りの提案を行うなど、全体にアプローチを行い問題解決に導くこともあります。

また、職場によっては産業医や労働衛生コンサルタントと連携をすることもあります。

このように、産業カウンセラーが活躍できる場は広範囲にわたります。

参考:働く人のメンタルヘルス厚生労働省

 

2-3.医療機関の心理カウンセラーとして働く場合

仕事内容 精神的な悩みを抱える人のカウンセリングや心理検査、認知行動療法等を行う
勤務先 医療機関 / 精神科 / 心療内科 / メンタルクリニックほか
向いている人 医学の知識が豊富、患者の気持ちに寄り添える、医師や看護師と連携を取って総合的な治療のアプローチができる

医療機関の心理カウンセラーは、医療機関のほか病院の精神科、心療内科、メンタルクリニックのほか、内科や産婦人科、小児科で働く人もいます。

医学的知識も必要なため、公認心理師または臨床心理士の資格取得者が大半を占めています。

医療機関の心理カウンセラーの診療科

それぞれ、どのような働き方をしているのか説明します。

 

2-3-1.精神科・心療内科

精神科や心療内科では、臨床心理士や公認心理師がカウンセリングを行います。

2015年には「公認心理師」が国家資格となり、心理職では国内初の国家資格として広く知られるようになりました。

これまで心理カウンセラーとして働いていた方も、資格制度が実施された2017年以降は、国家資格である公認心理師になって活躍するケースが増えています。

精神科・心療内科での治療は、疾患に応じた「薬物治療」のほか、カウンセリングなどの「心理療法」を行うのですが、臨床心理士や公認心理師は、後者の心理療法の一環でカウンセリングを行います。

心の不調は、投薬治療だけでは改善しないケースがほとんどです。

このため、カウンセリングによって普段の生活・仕事で感じている思考や行動のパターンを客観的に見つめ、良いパターンへと変容させるためのアプローチをするカウンセリング手法が取られます。

精神科・心療内科におけるカウンセリングは、医師の判断によってはじめてカウンセリングが行われるものであり、本人が受けたいと思っても医師の判断がなければカウンセリングは行われません。

精神科や医療機関では、精神保健指定医や精神科専門医、保健師、看護師と連携をしてカウンセリングを行います。

参考:チーム医療における臨床心理職

【メモ】精神保健福祉士とカウンセラーの違いは?

医療福祉分野では、精神保健福祉士(PSW)という資格を取る人もいます。

精神保健福祉士は、精神的情緒に課題を持つ人や精神疾患に悩む方の社会復帰のアドバイスやサポート、地域で利用できる福祉サービスを情報提供する仕事であり、カウンセラーの資格ではありません。

カウンセラーと精神保健福祉士は、どちらも心の問題を解決する専門職ですが、精神保健福祉士は、精神保健福祉領域におけるソーシャルワーカーの国家資格です。

心理職の領域にも公認心理師という資格がありますが、こちらは心理学の視点から、相談者の解決に向けたアドバイスや支援などを行う仕事です。

医療や福祉の分野では、精神保健福祉士の資格と公認心理師の資格をダブルで取得するスペシャリストも存在します。

 

2-3-2.内科・産婦人科・小児科ほか

内科、産婦人科、小児科で働くカウンセラー(臨床心理士や公認心理師)も多いです。

妊娠前、妊娠中の女性の心のケア、小児科に通う子どもや入院中の子ども、その家族の心のケアを行う場面でも臨床心理士や公認心理師等が活躍しています。

例えば小児科の場合、発達障害、身体の疾患、心的外傷などの悩みを抱えた子どもに対し、小児科医と看護師、リハビリスタッフ等と連携し総合的に治療を行います。

その中で、心のケアやカウンセリングが必要な場合に、カウンセラー(臨床心理士や公認心理師)に声がかかり、専門医、保健師、看護師と連携をしながらカウンセリングが行われます。

なお、産婦人科や小児科では、病気だけで無く育児や子どもの発育などの悩みも診療の対象となっています。専門的知識が必要なため、臨床心理士や公認心理師等の資格を取得して勤める方が多いです。

【メモ】公認心理師以外のカウンセリングは、診療報酬の対象外に

国家資格である公認心理師が新設された後(2018年から)、公認心理師以外の職業が行うカウンセリング等は診療報酬の対象外となっています。診療報酬の対象になるのは、公認心理師の業務に限られてるので注意しましょう。

 

2-4.福祉の現場で心理カウンセラーとして働く場合

仕事内容 福祉施設、障害者施設で子どもから大人、お年寄り、障害のある方の健康や行動、生活等のサポートを行う
勤務先 高齢者施設 / 児童施設 / 障害者施設 / 婦人保護施設
向いている人 子どもからお年寄りまで、相談者の健康や障害の状況に寄り添え考えられる人、医療機関や社会福祉士、精神保健福祉士と連携できる人

福祉の現場でも、心理カウンセラーが多く活躍しています。

福祉施設は正式名称を社会福祉施設と言いますが、施設では子どもから大人、お年寄り、障害のある方に福祉サービスを提供しています。カウンセラーは、施設の利用者に対してカウンセリングや日常生活の支援や技術の指導などを行います。

精神保健福祉センターや児童相談所などの機関だけでなく、最近では生活様式の急激な変化によるストレスや心の問題、心身の不調の相談などにも応じており、「いのちの電話」など自殺防止などの場面でも、心理カウンセラーが活躍しています。

心理カウンセラーが活躍している現場

それぞれの現場で、どのような仕事があるのか順に説明します。

 

2-4-1.児童相談所

児童相談所に勤めるには、民間の資格ではなく公務員資格が必要です。臨床心理士など一般的な心理カウンセラーではなく、児童心理司が心理診断を行います。

児童心理司は、心理学の専門的学識に基づき心理判定を行う職員で、子どもの性格や行動、健康の問題のほか、子どもを取り巻く家庭での問題(例:ネグレクト、児童虐待など)などの相談に応じます。

また、医師、児童福祉司と連携をして相談者への助言と指導を行うほか、福祉相談、家庭の実態調査、社会診断などのサポートを行います。

子どもの支えになりたい、たくさんの子どもを助けてあげたいとの想いから、心理カウンセラーを目指す方も多いのですが、児童相談所の心理カウンセリング職は公務員になるので、児童心理司や児童福祉司などの資格が必要です。

児童心理司は、厚生労働大臣の指定する養成施設で指定科目を修めて卒業をするか、実務経験を積む方法のほか、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格取得者にも、児童心理司の資格が与えられます。

参考:児童福祉司の概要等について厚生労働省

 

2-4-2.高齢者施設

高齢者施設で働くカウンセラーの数も増えており、活躍できる場所も介護施設、福祉施設や訪問看護など多岐に渡ります。これは高齢者の増加により、高齢者と医師の間に渡って心のケアを行う、心理カウンセラーの需要が高まっているからです。

高齢者の心のケアを行うカウンセラーは、

  教高齢者ケアストレスカウンセラー
  シニアピアカウンセラー
  老人福祉心理カウンセラー

など、複数のカウンセリング職があります。

それぞれ「高齢者の心のケア」という共通点はありますが、役割や目的は少し異なります。各カウンセラーの特徴は次の通りです。

高齢者施設で働くカウンセラーの特徴

高齢者のケアは心理面だけでなく、介助などの部分も多く関わっています。

このため、介護士などの資格を持った方がスキルアップを目指し、上のようなカウンセラー資格を取得するパターンも増えています。

また、高齢者施設におけるカウンセリングのスペシャリストを目指して、公認心理師や臨床心理士、精神保健福祉士などの資格を取ってから、上記の資格を取る人もいます。

 

2-4-3.保健所・保健センター・精神保健福祉センター

保健所、保健センター精神保健福祉センター等の支援機関でも多くの心理カウンセラーが働いています。

いずれも各都道府県や地域住民のための施設ですが、それぞれの役割や特徴は異なります。

保健所、保健センター精神保健福祉センターには、どのような違いがあるのか比較しました。

保健関連施設の違い

名称 特徴
保健所 保健所は医療を専門とした施設で、こころの相談、感染症予防、検査などを行う。このほか、飼い犬の登録、狂犬病の予防、害獣などの捕獲、害虫などの駆除、医療機関の開設許可申請、食品営業許可などを広く行う。
保健センター 地域住民のための検診、予防接種、健康相談、訪問指導などを行う施設。地域によっては保健福祉センター、健康センター、母子保健センターと呼ぶことも。
精神保健福祉センター 各都道府県の精神保健福祉に関する中心的存在であり、精神保健や福祉に関する普及活動、精神障害者の支援やサポート等を行う。保健所や保健センターと比べて、精神福祉に特化している。

保健所はより範囲の広い業務を行っており、保健センターは検診、予防接種、健康相談などに特化しています。また、精神保健福祉センターは精神保健福祉に特化した施設です。

上記の機関で働くカウンセラーは、心の病の相談や治療・医療機関に関する情報提供、デイケアのほか、自立や社会復帰に関するサポート等も行っています。

このほか、青少年、思春期のメンタルヘルス問題、認知症など高齢者の困りごと、依存症などの治療についても専門的なアドバイスを元に相談者の支援を行います。

またセンターの規模にもよりますが、医師、精神保健福祉士、臨床心理士等も在籍しており、各機関や専門家が連携をしながらセンターを訪れる相談者の支援を行っています。

参考:全国精神保健福祉センター一覧(全国精神保健福祉センター長会)

 

2-4-4.いのちの電話

いのちの電話は、さまざまな問題を抱えて孤独と不安に苦しんでいる方を「電話」による対話を通じて、生きる意欲が見いだせるよう、心のサポートを行うボランティア活動です。

全国に「いのちの電話」の拠点が設けられており、各拠点で働く電話相談員は、研修を受けたボランティアスタッフのほかカウンセラー資格を持ったスタッフも多く在籍しています。

ボランティア活動なのでお金はもらえませんが、人々の心の支えになりたいと、志願してスタッフになるカウンセラーも少なくありません。

参考:一般社団法人 日本いのちの電話連盟

 

2-5.司法の現場で心理カウンセラーとして働く場合

仕事内容 法務技官(国家公務員)として、心理的観点で再発防止にかかわる取り組みを行う強制心理専門職
勤務先 刑務所 / 少年刑務所 / 少年院など
向いている人 非行や犯罪をした人の社会復帰に寄り添える人、犯罪心理学の知識、認知行動療法などを使った改善プログラム、犯罪の再発防止に取り組める人

司法の現場でも、心理カウンセラーが活躍しています。

勤務する場所によってカウンセラーの業務は異なりますが、心理学の専門的な知識や技術を活かし、対象者に対して「温かい対応」と「科学的で冷静な視点」を持ち、立ち直りに向けたサポートを行う点は共通します。

このようなカウンセラーは「矯正心理専門職」と呼ばれ、公務員(法務技官・心理)として勤務をします。

矯正心理専門職カウンセラーの仕事内容

非行成年の鑑別や外来相談、受刑者の処遇調査、刑務所での教育プログラムの実施のほか、医療機関・福祉施設との調整、社会復帰後の就労や就学の支援なども行うなど、業務は多岐に渡ります。

参考:心理技官(矯正心理専門職)法務省

 

2-6.独立開業カウンセラーとして働く場合

仕事内容 自ら開業をしてカウンセリング業務を行う
勤務先 カウンセリングルーム / オンライン  / 企業や団体の顧問カウンセラー等
向いている人 集客や営業、スケジュール管理、事務などの作業がひとりでできる人。他のカウンセラーにはない実績、強み、得意分野があって独立をしても「仕事が取れる」自信がある人

ここまで紹介した以外にも、独立や開業をして心理カウンセラーとして働く方法があります。

独立開業した場合は、組織に縛られることなく自由な時間に、カウンセリングを行うことができます。

独立開業する場合には、カウンセリングルームを開いて相談者のカウンセリングを行うのが主流ですが、カウンセリングルーム無しでも、電話やメール、チャット、Zoomなどを使って働くカウンセラーも増えています。

このほか、フリーランスとして企業や施設と業務委託契約を結び、顧問カウンセラーとして働く人もいるなど、カウンセラーの活躍できる場所は複数あります。

ただし、独立開業する場合は「集客や仕事が取れる」だけの実績やスキル、得意分野などが必要になります。

世の中に溢れるほど多く存在する、他の心理カウンセラーと比較をして「他にはない圧倒的技術」がなければ、独立開業をしても相談者は集まってくれません。

このため、通常は心理カウンセラーと独立開業する前に「カウンセリングの技術」や「スキル」の獲得、臨床経験を積む等の準備が必要になります。

 

3.心理カウンセラーの一日の仕事の流れ

心理カウンセラーの一日の仕事の流れ

心理カウンセラーの働き方ですが、常駐で勤める場合とフリーで働く場合など、契約形態によって1日のスケジュールは大きく異なります。

本項では代表的な3名のカウンセラーを例に「カウンセラーの1日のスケジュール」を紹介します。

心理カウンセラーの1日のスケジュール

どのような一日を過ごしているのか、起床時間や勤務時間、退勤時間のほか、自由時間はどのくらいあるのか比較してみましょう。

 

3-1.クリニックで働くカウンセラー(臨床心理士)の1日

医療機関やクリニックで働く心理カウンセラーは、クリニックの営業時間に合わせて仕事をします。クリニックで働くカウンセラー(臨床心理士)の平均的なスケジュールは次の通りです。

クリニックで働くカウンセラー(臨床心理士)の1日

日によってカウンセリングが増えるなど、スケジュールは異なりますが、出勤と退勤時間は決まっており、規則的なリズムで働くことができています。

また、このクリニックでは残業などもないので、自宅に帰ってからは比較的ゆっくりした生活ができているのが分かります。

 

3-2.企業で働くカウンセラー(産業カウンセラー)の1日

企業に勤める心理カウンセラーは、産業カウンセラーと言いますが、産業カウンセラーも企業の営業時間に合わせて行動を行います。

産業カウンセラーの平均的なスケジュールは次の通りです。

企業で働くカウンセラー(産業カウンセラー)の1日

産業カウンセラーといっても様々な働き方があり、必ずしも上のようなスケジュールで働ける訳ではありません。

例えば、一社だけで無く複数の企業のカウンセラーを掛け持ちした場合には別の現場に出向いて、より細かなスケジュールに沿って仕事を行います。

クライアントが複数ある場合は自宅に帰って、メールチェックなどの事務作業を行う流れになります。このほか、カウンセリング以外の研修や打ち合わせなどが、数本入ることもあります。

 

3-3.在宅カウンセラー(独立・開業)の1日

医療機関やクリニック、企業や団体などである程度経験を積んだカウンセラーは、独立開業して自分のペースでカウンセリング業を行っています。

一例ですが、独立開業したカウンセラーの平均的な一日のスケジュールは次の通りです。

在宅カウンセラー(独立・開業)の1日

独立開業したカウンセラーは勤務時間が自由、外に出なくてもOK、自分で稼ぐ額が決められるといったメリットがあります。

ただし、自分でスケジュール管理をするのが苦手という方には、在宅カウンセラーは向いていません。

スケジュールも仕事の量も決めるのは自分自身なので、ビジネスに対するマネジメントが必要になります。

開業や独立をする際には、このような点がクリアになるかどうかが、重要なポイントです。

なお、独立開業カウンセラーのリアルな日常は、下のYouTubeでも詳しく紹介しています。

売れっ子カウンセラーが、どのようなスケジュールで働いているのか、チェックしてみてください。

 

4.心理カウンセラーの仕事は精神的にきつい傾向がある

心理カウンセラーの仕事は精神的にきつい傾向がある

心理カウンセラーとして働くと、時に精神的な部分で「キツい」と感じることがあります。

精神的にキツいと感じたら決して無理をせずに自分を第一にメンタルのケアをしてあげてください。

心に病を抱えた人の家族やパートナーは「介護者自身も病んでしまう」という話を聞いたことはありませんか? 

同じように心理カウンセラーも、自分軸がしっかりしていないと、相談者さんや患者さんから影響を受けて心身に不調を抱えやすくなるのです。

多くのカウンセラーは同感ではなく、共感という方法でカウンセリングを行うため、相談者の対応に飲み込まれることは少ないです。

しかし、集中して話を聞くためどうしても疲れますし、相談の内容が深刻な場合にはどんなに注意をしても多少その影響を受けてしまいます。

「人の役に立てる」というのは、カウンセラーとしてのやりがいにつながりますし、相談者から感謝をされたり、問題が解決できたときの喜びは計り知れません。

しかし、それ以上に大変なのが精神的ダメージを受けてしまうこと。

例えば、下のような症状を感じていたとしたら、心の病気の「初期サイン」である可能性が高いです。

心の病チェックシート

上記のようなサインが出たら、あなたの心は悲鳴を上げています。

悩みや心の不安を抱えている人の話を聞くため、相手の心に寄り添いすぎたり問題を全部受け止めてしまうと、自分自身も心を病んでしまいます。

このような「心の異変」を感じたら放っておかずに専門機関に相談しましょう。

また、このようなサインが無かったとしても、カウンセリング業務を行う際には、精神的にキツくならないよう注意をして自分のメンタルと身体のケアを優先しましょう。

なお「心と体のつながり」については、下の動画にて詳しく解説しています。心のケアや体調不良を感じている方はぜひ参考にしてみてください。

 

5.2022年の心理カウンセラーの仕事としての需要の傾向

心理カウンセラーの需要は、年々増加傾向にあります。

特に2020年以降は、コロナ禍における社会の急激な変化による、大きな不安やストレスによって、心の病に罹ってしまう方や自殺をしてしまう人の割合が増えています。

人口10万あたり自殺件数と失業率

出典:横浜市立大学|新型コロナ禍による自殺の増加を確認 ~失業率と連動し、若年女性で顕著~

また、国立研究開発法人国立成育医療研究センターが公表した調査では、ストレスや不安の高まりによって過食症や拒食症などの摂食障害で通院する人の割合も、コロナ前に比べて1.6倍にまで増えました。

こうした背景もあり、国や行政も「メンタルヘルス」の普及啓発事業を推進するほか、地域包括ケアシステムを構築する取り組みを進めています。

例えば、2020年には国が設けた「自殺対策におけるSNS相談事業」ガイドラインによって、各自治体がSNSを使ったカウンセリング業務に着手。こうした流れを受けて、SNSカウンセラーの資格を取り全国の自治体で働くカウンセラーも増えています。

社会情勢が不安ないま、心理職やカウンセラーの支援を受けたいという方が増えています。

実際医療や福祉の現場だけで無く、草の根レベルでも心理カウンセラーの援助を求める声は多く、今後もカウンセラー職の需要が高まることが予測されています。

参考:みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)内閣府

 

6.心理カウンセラーの仕事が向いているのはこんな人!

心理カウンセラーには適性があり、誰でもなれる職業ではありません。

悩んでいる人を支え、問題解決に導くためには相手に寄り添うだけで無く、コミュニケーション能力や観察力、アドバイスのための専門的知識など「総合的な能力」が求められます。

カウンセラーの仕事が向いている人の特徴は、次の通りです。

カウンセラーの仕事が向いている人の特徴2

それぞれの特徴を順に説明します。

 

6-1.過去本当に辛い思いをした人 

過去に辛い思いをしたという人は、カウンセラーに向いています。

精神的に苦労したこと、大きな悩みやストレスによって心身に不調を抱えていた方は「人の痛みが分かる」という点で、相談者の心や感情が理解できるからです。

自分が過去に抱えていた悩みや問題を、諦めずに乗り越えたという体験は、相談者の方にとって大きな勇気になりますし、自分に向き合うということの大切さを伝えることができます。

過去に辛い思いをしたけれど、乗り越えたという自分の力に感謝できる人は、本当の意味で強い人でありカウンセラー職は「天職」と言えるでしょう。

 

6-2.他人の気持ちに寄り添える人

カウンセリングで大切なのは、他人の気持ちに寄り添う姿勢です。

カウンセリングに訪れる人は、皆大きな不安や悩みを抱えて、孤独感に押しつぶされそうになっています。このため、カウンセラーは相談者の気持ちに寄り添い傾聴をする必要があるのです。

カウンセリングで打ち明けられる話や相談は、デリケートなテーマが多いため、いい加減に聞き流してはいけません。相手の心を開くには、

「私はあなたの話をしっかり聞いていますよ」

という姿勢と傾聴する心が大切です。

このため、相手が話すまで焦らずに待ち、相手に関心を示しながら話にじっと耳を傾け寄り添っていく必要があります。

 

6-3.相手の悩みや不安を解きほぐせる人

カウンセリングでは対話を通じて、相手の悩みや不安を解きほぐすスキルが必要です。

カウンセリングに訪れるのは、心に不安やストレスを抱えた人、心身に不調を抱えている人が多いのですがストレスが大きくなると緊張が高まり、対象者は心を開いて悩みを打ち明けるのが難しくなります。

「安心できる雰囲気」がつくれるかどうかも、相談者の方が心を開く上で重要なこと。

相談しに来た人たちの緊張を解き、悩みや不安を話してもらえるようにするのがカウンセラーの役目なのです。

 

6-4.冷静に状況を読み解く観察力

心理カウンセラーには、冷静に状況を読み解く観察力が求められます。

相談者が心理的なショック、精神的苦痛などでパニックに陥っていたり、記憶の混乱が起こり上手く話せないことがあります。

このようなケースに対応するには、相手の様子から状況を読み取り、相談者にどのようなサポートや支援が必要なのか、冷静かつスピーディーに分析する能力が必要です。

相手の話だけで判断をせずに、全体の話の流れや相談者の様子、このほか家族など周囲の話なども総合し、観察力を持って冷静に状況を読み解くようにしましょう。

 

6-5.適切なアドバイスのための専門知識

相談者に「適切なアドバイス」を行うには、高い専門知識が必要です。

特に医療機関では、医師や看護師、精神保健福祉士や臨床心理士などの連携が必要なため、医療の知識だけでなく臨床経験なども必要になります。

適切なアドバイスができるよう、どのような知識やスキルが必要なのか。自分のスキルの棚卸しを行い、これから「何を学ぶ必要があるのか」分析をすると良いでしょう。

相談者の方に喜んでいただけるには「結果を出す」ことが重要です。カウンセラーが結果を出すには、心理的アプローチだけでなく、心と体の両面からアプローチする知識と技術習得が必要になります。

また、福祉施設や老人福祉施設でのカウンセリング職についても臨床心理の知識だけでなく、介護に関する知識など、対象者の支援に向けたより高度な知識が求められます。

このほか、公務員として働く場合には、より高度で専門的知識が求められるため、大学や専門の機関で学び資格を取得し就職活動を行うのが一般的な流れです。

このように、心理カウンセラーに関係する資格や知識は数え切れないほど多く存在しており、自分に何が必要なのか、正しい方法で見極める必要があります

 

6-6.その他

自分自身の人生と向き合い、人生の課題を乗り越える過程で、自分らしいカウンセラーの才能を受け取ることがあります。

※ 詳しくはこちらの記事で解説しています
カウンセラーとして起業したい!カウンセラーに向いているのはこんな人!

 

7.心理カウンセラーになるために押さえておくべき3つのポイント

心理カウンセラーになるために押さえておくべき3つのポイント

カウンセラーを目指すには、やみくもに資格取得をしてもダメです。

カウンセラーで失敗しない為には、自分に向いているカウンセラー職や職場、心掛けておくことなどを事前に知っておく必要があります。

心理カウンセラーになるために、押さえておくべきポイントは3つあります。

心理カウンセラーになるために押さえておくポイント3つ

それぞれの内容を順に解説します。

 

7-1.向いているカウンセラー職を明確にする必要がある

心理カウンセラーになるには、自分に向いているカウンセラー職を明確にすることです。なぜなら、同じカウンセリング職でも、自分に向いていないものがあるからです。

自分がどのカウンセラーに向いているか、調べるには以下の点を抑えておくと良いでしょう。

どのカウンセラーに向いているかを調べるポイント

例えば、対象者が高齢者と子どもでは、話を聞く内容や抱える問題も変わってきます。また、働く場所が医療機関と老人福祉施設では、求められるスキルや資格も異なります。

同じカウンセリング職でも業務内容が大きく異なるので、どうしても向き不向きがあります。

取得する資格は、あなたの商売道具を選ぶのと同じくらい大切なことです。

このため、自分にどのカウンセラー職が向いているのか、明確にする必要があるのです。

下の動画では、どのような人がカウンセラーに向いているのか詳しく解説しています。自分の向いているカウンセラー職を明確にするヒントにしてみてください。

 

7-2.心理カウンセラーになるのに必要な資格を知る

心理カウンセラーになるには、まずキャリア設計を行った後、取得する資格を選択してください。

心理カウンセラーになるには必要な資格があり、働く場所によって取得すべき資格は異なります。心理職には具体的にどのような資格があるのか、代表的な資格を厳選してご紹介します。

心理カウンセラーの代表的な資格

種類 内容 取得方法
公認心理師 国内で唯一の国家資格で、心の健康支援、メンタルヘルスを普及するための教育、治療や健康の保持や促進に関わる情報提供なども広く行う。医療機関司法、福祉、企業など幅広い分野で活躍できる。 4年制大学で指定科目を履修後、大学院にて指定科目を履修するか、指定施設での2年以上の実務経験で受験資格が得られる。試験は一般財団法人日本心理研修センターが実施。
臨床心理士 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定する民間資格で、臨床心理学の知識を使って相談者の心の支援を行う。 指定大学院もしくは専門職大学院の修了後、試験に合格すると資格が取得できる。
認定心理士 公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格で、心理学の基礎学力と技能を習得していることの証明ができるものの、職業に直接関係のある資格では無い。 4年制大学を卒業後、修了した単位を申請することで資格が得られる。
メンタル心理カウンセラー 一般財団法人日本能力開発推進協会が主催する民間資格で、心理学やカウンセリングの理論、実践の方法などが学べる。 協会が指定する教育機関で、カリキュラムを修了すると受験資格が得られる(在宅で受験可)。
メンタルケアカウンセラー メンタルケア学術学会による民間資格で、心理学の基礎知識やコミュニケーションの基礎能力を証明するもの。企業、学校、福祉施設などの現場にも使える。 教育指定された講座や学校にて、一定基準の知識技術に達しているとの評価が得られると資格が授与される。
ケアストレスカウンセラー 一般財団法人職業技能振興会が認定する民間資格で、メンタル疾患の予防法やケアの実践法が学べる。 全国の会場で開催されるCBT形式試験(WEB試験)に合格すると認定書がもらえる。
キャリアカウンセラー 日本キャリア開発協会による民間資格。就職や転職、職場での悩みや業務への不満、悩みなどの相談を受け、対話を通して、相談者に望ましいキャリアや将来の選択を支援する。 JCDA認定CDA養成カリキュラムを受講・終了した後、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格することが条件。
SNSカウンセラー 全国SNSカウンセリング協議会による民間資格。安心・安全なSNSの使用方法やSNSとの付き合い方、SNSトラブルの解決方法をカウンセリングするほか、メンタルなど心のケアも行う。 心理カウンセラー資格の保有者(例:公認心理師・臨床心理士・産業カウンセラー・認定心理カウンセラー・精神保健福祉士・社会福祉士など)は、カウンセリング講座の受講後に認定。
チャイルドカウンセラー 一般社団法人日本能力開発推進協会による民間資格。悩みを抱えた子どもや、子育てや子どもたちとの関わり方に悩む家族へのカウンセリング等を通し、アドバイスや円満な親子関係へと導くための専門職。 一般財団法人「日本能力開発推進協会(JADP)」が主催する民間資格「チャイルドカウンセラー」講座の受講と検定試験の合格が必要。

上記の資格は「国家資格」と「民間資格」の二種類に分類されます。心理職の中で唯一、国家資格にあたるのが公認心理師です。

また、公認心理師に近い資格に臨床心理士があります。医療機関、司法の場など専門的知識が必要な現場では、公認心理師と臨床心理士の二種類が有利になります。

このように多くの国家資格と民間資格があり、それぞれ特色は違っています。

とはいえ、カウンセラーのゴールは資格取得ではありません。

他のカウンセラーよりも圧倒的に結果を出す優れた技術や、ビジネス的な戦略を持てるかどうかというのが「カウンセラーの成功」を左右します。

商売道具として有利な資格、自分自身の魅力を発揮できる資格を選ぶと失敗しません。

また、心理カウンセリングでは、解決の理論で「何を使っているのか」も大切になります。

自分の働きたい場所や環境に合わせたキャリア設計を行い、その後で「カウンセリング資格」を取得してください。

 

7-3.カウンセラーには自分軸の強化が必須

カウンセラーには自分軸の強化が必須となります。なぜなら、自分軸が強化されていないと相談者の方の話や心身の状態に影響を受けてしまうからです。

カウンセラーを目指す方には、人の痛みが分かる優しい人や、HSP(Highly Sensitive Person、感受性の強い人一倍敏感な人)と呼ばれる方も多いです。

しかし、人の感情のエネルギーはとても強いので、相手の世界を自分の世界のように感じてしまうとカウンセラーの心が持ちません。

カウンセラーにとって、ベースになるのは「自分の癒し」です。心と体はつながっており、心身が思うように動かないと、相手の役に立てません。

自分の健康というのが優先順位の上に入ってきて、体を丈夫にして、耐えうる心を作る取り組みが必要なのです。

自分軸を強化するには、体調と合わせて【睡眠、運動、栄養、メンタル】を総合的に整えていくことが重要です。その中でも最も大切なのが、メンタルを整えること。

「メンタル=心の状態」を整えることは結果として、自分自身を大事にすることにつながります。

カウンセラーはまず、心と体の状態をケアし「自分軸の強化」に取り組みましょう。

 

8.活躍できる心理カウンセラーになるための方法

活躍できる心理カウンセラーになるための方法

活躍できる心理カウンセラーになるには、健康・生活の両面を整えた上でスタートする必要があります。なぜなら、他の人を支えるには、まず自分という土台を整えることが必須だからです。

実際、心理カウンセラーの仕事は多くの方と向き合うため体力が無ければ続きませんし、メンタルの部分を癒やしておかなければ、相談者の方に影響を受けてしまい、自分自身の心と体のバランスが取れなくなってしまいます。

活躍できるカウンセラーになるには、以下の二点に注意しましょう。

活躍できる心理カウンセラーになるためのポイント2つ

それぞれの内容を順に解説します。

 

8-1.生活と健康の両方から自分を整える

メンタル面の形成という点では、身体と心の基盤を整えるだけでは不十分です。健康な状態を保つには、お金の問題もクリアにしておかなければいけません。

実際カウンセリングにやりがいを感じていたとしても、お金が稼げないのでは長続きはしません。

また、どんなにお金が稼げても忙しすぎて、自分のことが二の次になってしまっては体を壊してしまいます。

厚生労働省の調査によると、人が抱える悩みやストレスは以下の5つに分類されるとのこと。

人が抱える悩みやストレス

体や心だけでなく、お金や仕事も人の悩みや不安の大きな部分を占めるのです。

誰もが「健康と生活」という基盤が整って、はじめて他の人の抱えている問題や悩みの解決ができるようになります。カウンセラーを目指す前に、まずは健康・生活の両面から整えた上でスタートするようにしましょう。

 

8-2.ビジネススキルを磨く

活躍するカウンセラーになるためには、知識や技術を修得した後で、最終的に「ビジネスのスキル」も必要になります。

カウンセリングに生きがいを感じていても、ボランティアで続ける訳にはいきませんし、どうやってビジネスにするのかが重要になるのです。

先の「収入の部分」にもつながってくるのですが、安定して仕事を取るには集客や収益など「ビジネス目線」で考える必要があるからです。

心理職の平均年収は、大学院を卒業し公認心理師と臨床心理士の資格を二種類取っていたとしても、一般的な臨床心理士の初任給で22万円程度、働き盛りの30代心理士でも年収300万円程度です。

※ 年収について詳しくはこちらの記事で解説しています
カウンセラーの年収はいくら?確実に年収を上げる5つのポイント

このため、二大資格にプラスして作業療法士やその他の資格を取得し、キャリアアップを目指す心理カウンセラーも少なくありません。

また、企業や病院の勤務だけでは食べていけないという理由で、開業や独立をするカウンセラーもいますが、資格と売れるかどうかという点に相関はありません。

開業するということは、経営者の資質が必要になりますし、実際活躍するカウンセラーになるには、稼ぐためのビジネスのノウハウやスキルも必要になります。

自分自身の強みを活かしたカウンセリングを行ったり、収益モデルを確立したいという方は、心理職に特化したビジネスコンサルティングや目標達成の為のコーチング受講がオススメです。

活躍できるカウンセラーになれるよう、知識や技術と合わせて、ビジネスのスキルもしっかり身に付けておきましょう。

心理カウンセラーになる方法については、以下の記事にて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
心理カウンセラーになるには?必要な資格と適性の見極め方を徹底解説

 

9.まとめ

今回は「心理カウンセラーの仕事」について詳しく解説しました。

心理カウンセラーの仕事は一種類ではなく、職場毎に仕事内容は大きく異なっています。また、民間や公的機関、企業に勤めるのでは働き方によって、必要な資格等もそれぞれ違っていました。

そして、職場毎に心理カウンセラーの1日の流れにも大きな違いがありました。

独立開業した場合は自由にスケジュールや働き方が決められますが、勤務カウンセラーになると勤務先のスケジュールに、自分の生活を合わせる必要があります。

また見落としがちなポイントですが、心理カウンセラー職は精神的にキツいところが多いので、相談者の方の悩みに飲み込まれないように、自分の心身を優先して自分軸を持つことが重要です。

心理カウンセラーの仕事は、肉体労働とも言われています。

健康な心と体の両面が整って、はじめて相談者の問題や悩みを解決できるようになるのです。

このように自分の希望するカウンセリング職に就くには、それぞれの特徴や働き方などをしっかり熟知しておく必要があります。

健康な心と体を作る為にも、まずは自らの心と体を整え、お金やビジネスの方法などもクリアにしながら、活躍できる心理カウンセラーを目指しましょう。